カプコンは4月16日、「Capcom Home Arcade」をヨーロッパ向けに発表した。10月25日に発売予定で、価格は299.99ユーロ(約3万8000円・付加価値税含む)。近く北米向けにも発表する予定となっている。本機は、直接テレビに接続して内臓ゲームをプレイするPlug & Playタイプのゲーム機で、筐体が本格的なアーケードスティックになっていることが特徴だ。
Capcom Home Arcadeは、カプコンのロゴをモチーフにした筐体となっており、サイズは幅74x縦22x高さ11cm。天面にはアーケードスティックと操作ボタンが2プレイヤー分配置されており、後部にはテレビに接続するHDMI出力と、電源を取るマイクロUSB端子および電源ボタン、そして用途は不明だが通常のUSB端子を備える。パーツには三和電子製のものを採用し、スティックはJLF-TP-8YT、ボタンはOBSFとのこと。また、ゲームのハイスコアをオンライン通じてほかのプレイヤーと競うためのWi-Fi機能を内蔵している。
内臓ゲームは16種類。カプコンのアーケード用基板CPシステムIおよびCPシステムIIのROMから直接取り込み、FB Alphaのエミュレーションにて動作させるという。具体的なタイトルラインナップは以下のとおりだ。
・1944: The Loop Master
・Alien vs. Predator
・Armored Warriors(パワードギア)
・Capcom Sports Club
・Captain Commando
・Cyberbots: Full Metal Madness
・Darkstalkers: The Night Warriors(ヴァンパイア The Night Warriors)
・Eco Fighters(アルティメット エコロジー)
・Final Fight
・Ghouls’n Ghosts(大魔界村)
・Giga Wing
・Mega Man: The Power Battle(ロックマン・ザ・パワーバトル)
・Progear(プロギアの嵐)
・Street Fighter II’: Hyper Fighting
・Strider(ストライダー飛竜)
・Super Puzzle Fighter II Turbo(スーパーパズルファイターIIX)
任天堂のミニファミコン以降、大手メーカー各社から同種のゲーム機の発売が相次ぎ、今年9月にもセガのメガドライブミニが控えているが、Capcom Home Arcadeはまた異なるアプローチにてクラシックゲームを再紹介しようとしているようだ。アーケードの雰囲気を再現するという意味では、SNKのNEOGEO miniに近いと言えなくもないが、本格的なアーケードスティックをそのまま筐体にするというのは面白い。プレイ環境もまた本格的ということで、値段や設置スペース的に誰もが気軽に手を出せるというわけではなさそうだが、国内バージョンの発売にもぜひ期待したいところである。
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20190417-90004/
2019-04-16 16:16:31Z
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