(CNN) 米航空宇宙局(NASA)と米緊急事態管理局(FEMA)が小惑星、彗星(すいせい)や地球接近天体(NEO)が地球に衝突する軌道上にあるとの事態を想定し、対応策を講じる演習を来週実施することとなった。
欧州宇宙機関やNASAの惑星防衛調整局、国際小惑星警報ネットワーク(IAWN)などの国際組織も協力する。演習は、世界中の科学者が集まる年次の惑星防衛関連会議で実施する予定。
NASAは昨年6月、小惑星などが地球に衝突する災害が発生する可能性は非常に小さいとしながらも、実際に発生した場合は壊滅的な被害につながるとの見解も示していた。
衝突が予想されるとのシナリオは、NASAのジェット推進研究所のNEO研究センターが作成する。想定によると、天文学者が3月26日に地球に危険なNEOを発見。数カ月間の追跡調査で、2027年に地球に衝突する確率は100分の1と判断したとした。この確率は科学者によって行動を起こすべき水準と受けとめられている。
この事態を受け、緊急事態管理当局と科学者らはどう対応すべきかを演習で検討するとした。惑星防衛調整局当局者は声明で、演習は緊急事態管理当局や科学者、各国政府の間でより効果的な連絡方法などの創出に寄与するだろうとした。
NASAはこれまでNEO接近などに対応する演習に6度参加。より正確な衝突場所の解明や衝撃の度合いなどに関する研究を続けており、実際の脅威が生じた場合、より精度の高い予想が可能になるとも考えられている。
米国が打ち上げた探査機「オシリス・レックス」は昨年12月、小惑星「ベンヌ」に到着してもいた。2年間にわたって調査する予定。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35136431.html
2019-04-27 07:59:00Z
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