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はやぶさ2の新たな動画公開 着陸直後のリュウグウ表面が鮮明に - 毎日新聞

探査機はやぶさ2が小惑星リュウグウに着陸した際、底面に付けられた寄付によって開発された小型カメラが撮影した画像。上昇を始めたときの様子で、紙吹雪のような岩の破片が多数写っている=宇宙航空研究開発機構提供

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は20日、小惑星リュウグウへの着陸に成功した探査機はやぶさ2が、着陸の前後に撮影した新たな動画を公表した。リュウグウが岩だらけのため半径3メートルという極めて狭い場所への着陸を求められたはやぶさ2が、計画通りに降下する様子、そして、着陸した直後のリュウグウ表面の様子が鮮明にとらえられている。

 着陸前の画像は、目印となるボール「ターゲットマーカー」をはやぶさ2がとらえ、徐々に高度を下げていく様子。はやぶさ2は昨年10月に実施した着陸リハーサルで、着陸地点の目印になるターゲットマーカーをリュウグウ表面に投下していた。ターゲットマーカーははやぶさ2がフラッシュランプをたくと光り、行き先を示す「灯台」のような役割を担う。

 今回撮影された画像では、2月22日に実施した着陸の前にはやぶさ2が既にリュウグウ表面にあるターゲットマーカーを見つけ、それが画像の中央にくるように移動し、その後も追尾を続けていた。事前の計画通りにはやぶさ2が動いていたことが確認された。はやぶさ2は画像の撮影された時間帯に、リュウグウの高度45メートルから8・3メートルに降下した。

 着陸直後については、既に小型カメラで物質を採取する筒状の装置「サンプラーホーン」付近を撮影し、リュウグウ表面の物質が舞い上がる画像が公開されていたが、今回はより解像度の高いカメラによる鮮明な画像となっている。着陸後にはやぶさ2が上昇に転じ、高度6~25メートルまでに撮影した画像を重ね合わせた動画だ。画像にはリュウグウ表面からさまざまな大きさの物質が放射状に飛び散る様子が写っていた。

 はやぶさ2は4月5日に衝突装置をリュウグウの表面にぶつけ、どのようにクレーターが作られるかを観測する予定だが、はやぶさ2自身が小惑星表面に接触したときの表面の変化も、リュウグウについてより詳しく知る材料になりそうだ。ちなみに、画面の中央から左上に向かって直線的に移動する影ははやぶさ2のものだという。【永山悦子】

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https://mainichi.jp/articles/20190320/k00/00m/040/142000c

2019-03-20 07:11:00Z
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