「Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit」の「ゾウToy-Con」の長い鼻は3Dペイントで大活躍する画期的なVRデバイスでした - GIGAZINE

2019年04月02日 00時00分メモ

段ボールとNintendo Switchで誰でも簡単に仮想現実(VR)を体験できる「Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit」が2019年4月12日に登場します。3月7日に公開されたデモムービーの中でも群を抜いてインパクトがありインターネットを騒然とさせたのが「ゾウToy-Con」です。そんな気になるゾウToy-Conの実物を一足早く体験することができたので、実際にどんなキットなのか触ってきました。

Nintendo Labo Toy-Con 04: VR Kit（ブイアールキット）｜ Nintendo Labo | 任天堂
https://www.nintendo.co.jp/labo/kit/vr.html

ゾウToy-Conはどんな感じで遊べるのかは以下のムービーを見るとよくわかります。

【Nintendo Labo】ゾウ1 - YouTube
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灰色で長い鼻を持つゾウToy-Conはこんな感じ。他のToy-Conの中でもひときわ異彩を放つ見た目で、「どのToy-Conが一番気になりますか？」という任天堂からの質問にその場にいた編集部員全員が口をそろえて「やっぱりこれ！」とゾウToy-Conを指差すほど。

トリガーがついた鼻の先にはJoy-Con(左)を差し込んで……

鼻部分の真ん中にJoy-Con(右)を挿入します。

ゾウの顔部分はこんな感じ。反射テープが貼られています。鼻の先に刺さっているJoy-Con(左)のモーションIRカメラでこの反射テープを認識することで、Joy-Con(左)の座標を把握するという仕組みです。

顔部分にNintendo Switch本体を取り付けたVRゴーグルを装着します。

ゾウToy-Conは、VRゴーグルをのぞきながら右手で鼻部分を持って動かす要領で構えます。顔部分に貼られた反射テープが表情に見えることもあって、もはやゾウとしかいいようがない見た目です。

ゾウToy-Conを使えば、VR空間内のキャンパスに立体的に絵を描くことができます。

キャンパスの画面はこんな感じ。ペイントガンから絞り出した絵の具を重ねながら、お題に沿って立体イラストを描いていきます。描いたイラストは、Nintendo Switchをドックに接続することでテレビ画面を通じて複数人で鑑賞することができるほか、描画履歴も保存されているので「どういう手順でこの作品を作ったのか？」を確認することもできます。

ペイントガンとなるゾウの鼻を動かしながら、トリガーを引いて絵を描いていきます。ゴーグルではなくSwitch本体の2次元画面でキャンパスを見た時は「これで本当にお絵描きが可能なのか？」と思いましたが、実際にVRゴーグルをつけて操作するとめちゃくちゃ直感的。通常は操作に慣れていないと難しい3Dペイントが、特に経験がなくても自由自在にすらすらと描けます。

実際にゾウToy-Conを使ってお絵描きする様子は以下のムービーを見るとよくわかります。

【Nintendo Labo】ゾウ2 - YouTube
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ゾウToy-Conが特に優れていると感じたポイントは、2つの関節でぐにゃぐにゃと曲がるゾウの鼻。関節部分にはゴムがひっかけられていて、ゾウの鼻を動かすとゴムの張力でぐっと引っ張られますが、動かしにくいということは全くありません。従来のVRのコントローラーは無線接続で完全にフリーな状態なのですが、ヘッドセットをかぶって実際の手の位置が把握できないため、自分が今どこに手を持っていっているのかわからなくなることがよくあります。しかし、ゾウToy-Conでは、ゴムによるわずかな抵抗で手の細かい位置や動きを全身で把握する感覚が得られるため、これまでのVRコントローラーと比べてより細かい動きが可能であるように感じました。

ゾウToy-Conでは、チューブやパイプを操作してミッションをこなしていく物理パズルを遊ぶことも可能。物の構造や状態を把握しながら解くパズルはVRならではのコンテンツといえます。

これまでは3Dでのお絵描きは専門的な知識や高性能なPC、高価なソフト、VRキットがなければむずかしいものがありましたが、ゾウToy-Conを使えば老若男女を問わず誰でも簡単に3Dイラストを作成できると期待できます。見た目のインパクトがすさまじいゾウToy-Conですが、クリエイティブなVR体験を可能にするだけではなく、3Dのポインティングデバイスの新しい形も見せてくれた任天堂の本気を感じました。