やはりここまで影響が…。
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大問題。このほどNASAは、米国ミシシッピ州のステニス宇宙センター(Stennis Space Center)において、職員の陽性反応が検出され、複数の濃厚接触者の隔離が実施されていることを明らかにしました。さらに周辺地域でも感染拡大の影響が如実に見られることから、ステージ4の緊急事態宣言を出し、一部の例外を除いて、全職員にテレワークでの勤務を義務化。また、職員の感染は確認されていないものの、同様の理由で、ニューオーリンズのMichoud Assembly Facilityにおいても、やはりステージ4の指定がスタートしたことが発表されています。
この2つの施設では、2024年に再び宇宙飛行士を月面へと送るべく、Space Launch System(SLS)ロケットやOrion宇宙船の開発が進行中。しかしながら今回の措置を受けて、その全製造開発工程がストップすることになりました。これは2024年を目標に掲げていたアルテミス(Artemis)月探査計画に暗雲が垂れ込めることを意味しており、まだ決定事項ではないものの、2028年まで延期される可能性が高まったと見る向きもあるようですね。
NASAのミッションに影響がおよぶことは承知の上だ。しかしながら、もっとも優先されるべきなのは、NASAの職員たちの健康と安全であり、事態の全体像を分析しつつ、リスクの軽減を図るべく、この決定にいたった。
NASAのJim Bridenstine長官は、こんなふうに説明しています。すでに、NASAが進めるDCOTTSやDeltaX、S-MODEなど、各種の調査プロジェクトは中止に追い込まれました。今後は、現時点では中止や延期が発表されていない、今夏に火星を目指して打ち上げられる「Mars Perseverance」火星探査車の打ち上げプロジェクトの動向が、もっとも気になるところでしょうか? 欧州では「ExoMars」火星探査計画が、2年の先延ばしを余儀なくされています。新型コロナウイルス禍は、一向に歯止めがかかりませんね。
Source: NASA
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2020-03-29 13:00:28Z
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