現在アーリーアクセス版がPS4にて配信中の『Dreams Universe』で、1998年コナミから発売された『メタルギアソリッド』(PS)のリメイクをしているドリーマー(Dreams Universeにおけるプレイヤーの呼称)が現れた。制作したのはBear Parker氏。『LEGO スターウォーズ』シリーズや『LEGO マーベル アベンジャーズ』のデベロッパーであるTT Gamesでグローバルコミュニティーマネージャーを務める人物だ。所謂プロの犯行と呼べるものかもしれない。
公開された動画によると、最序盤のシャドー・モセス島搬入ドックが再現され、主人公であるソリッド・スネークが歩き回っているところまで確認できる。Bear Parker氏によると、出来上がっているのは壮大な計画のほんの一部であり現在も鋭意制作中とのこと。敵兵や匍匐などのアクション、ミニマップの再現などもまだのようだが、見下ろし視点のカメラに、当時を思い出すローポリなど雰囲気は十分。コンテナが並べられた搬入ドックやスネークの再現度が高い。ポリゴンにテクスチャーを貼り付け表現された原作のグラフィックよりもややリッチな表現になったメタルギアソリッドができつつあるようだ。
投稿した動画やツイッターの中で、Bear Parker氏は再現の苦労について語っている。一つは『Dreams Universe』のシーンごとのメモリ制限があること。メモリを占有するコンテナには手を焼いたそうだ。更にはスネークの顔を再現することにとんでもなく苦労したとのことだ。『Dreams Universe』ではスカルプチャーと呼ばれる立体造形を作ることができるのだが、これを作るだけでは原作のようなスネークの顔にならない。最終的には顔の形のみ再現したスカルプチャーに真正面や真横方向から原作と同じになるようドット状に色を塗っていくという方法を思いつき、これによってなんとかスネークの顔を再現することに漕ぎ着けたようだ。さらに原作に忠実なHDリメイクにしたいと語っており、同志を募っている。
『Dreams Universe』にアップロードされた作品の中には、こういった「再現系」の作品が散見される。『Marvel’s Spider-man』のオープニング映像や『クラッシュ・バンディクー』を再現する作品は、コミュニティでも注目度が高い。こうした作品の多くに権利関係的な問題を孕んでいることは確かだが、いずれの作品も制作者による再現元作品への愛が感じられる。制限や特性の違いのある『Dreams Universe』を使い、原作を髣髴とさせるレベルにまで制作することは相当な労力を思わせる。『Dreams Universe』は、発売後20年以上経っても収まらぬこういった愛の形を、発現できる場所になっている。
It's beyond scary… 😅😍 pic.twitter.com/wiZ4akyWSB
— OPG609 (@opgam3r1) April 25, 2019
Fully functional version of Crash Bandicoot with spin, slide and belly flope animation made in Dreams! #MadeInDreams #DreamsPS4 pic.twitter.com/VLT4MUCGwH
— OPG609 (@opgam3r1) April 26, 2019
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20190513-91799/
2019-05-13 11:24:06Z
CBMiO2h0dHBzOi8vYXV0b21hdG9uLW1lZGlhLmNvbS9hcnRpY2xlcy9uZXdzanAvMjAxOTA1MTMtOTE3OTkv0gE_aHR0cHM6Ly9hdXRvbWF0b24tbWVkaWEuY29tL2FydGljbGVzL25ld3NqcC8yMDE5MDUxMy05MTc5OS9hbXAv
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