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実業家のホリエモンこと堀江貴文氏が30日、都内でJAXA主催の「きぼう」完成・「こうのとり」初号機打ち上げ10周年記念イベント『近未来宇宙予測カイギ』で基調講演を行った。
今年、日本の宇宙開発は、国際宇宙ステーション(ISS)「きぼう」日本実験棟完成10周年(7月19日)、宇宙ステーション補給機「こうのとり」初号機打ち上げ10周年(9月11日)という節目の年を迎えた。それを記念し、同イベントを開催する運びとなった。
ロケット開発をしている会社に出資するホリエモンが基調講演。冒頭のあいさつで「JAXAさんのイベントは実は14年ぐらい前にお招きいただいた。そのときは、いろいろありまして…。ド直前になって、行けなくなった…。ホントにすみませんでした」と笑わせながら「14年ぶりにリベンジ。このような場で、お話できるのはうれしいです」と頬を緩ませた。
“ホリエモンロケット”とも呼ばれる小型ロケット「MOMO」の3号機の打ち上げに成功。「宇宙にタッチして帰ってきました。宇宙ロケットを開発している会社と堂々と名乗れるようになった」と胸を張った。一方で「4号機は失敗しました」と話す。電気系統のアクシデントがあったそうで「エマージェンシーストップがかかった。我々のロケットは格安。JAXAさんのロケットに比べると、いろいろオミットしている」と説明し「(コストダウンの)どこまで攻められるかを考えている」と話した。「5号機、6号機は何ヶ月か以内に打ち上げる。ハイペースで安く打ち上げるのは僕らのミッションになっています」と力を込めた。
宇宙に対しての興味を持った理由も明かした。ホリエモンは1972年生まれ。「1972年はアポロ計画が終わっていた。子どものころは当然のごとく、大人になるころは火星や木星、太陽系の外まで行けると思ったけど大人になっても、全然、そうならない」と思いを語った。
さらに“安く宇宙に”という思いからロケット開発をしているという。会場に「宇宙に行ったことがある人」と問いかけると「普段は誰もいないんですけど、お2人いらっしゃった…。(宇宙飛行士がいる)この会場は非常に特殊です」と苦笑いしながら話し「のべ500人ぐらいしか宇宙に行ってません。なぜかと言うとお金。宇宙に行くだけのものを安く作る。それを誰もやらないから2000年代の中盤からやり始めました」と振り返った。
また、日本は雇用の流動性が少ないため、なかなか人材が集まらないという。「自動車産業はEVと自動運転で終わります。内燃機関のエンジンは必要なくなる。そういった人は、ぜひうちの会社に来てほしい」と呼びかけた。続けて「基調講演なのに宣伝します。お金はなんとか集まりました。開発に人が足りないんです。燃焼系のエンジニアの方、日本の宇宙産業の将来のため、ぜひ来てください。切実な願いです」とJAXAのイベントでロケット開発の技術者を募集する“禁じ手”を使っていた。最後は「日本の宇宙開発は民間が、これから盛り上げていきます。JAXAさん、よろしくお願いします」と競い合うことを誓った。
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2019-08-30 12:17:29Z
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