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スーパーマリオブラザーズにバトルロイヤル要素を追加した「Mario Royale」が登場 - GIGAZINE


フォートナイト」や「Apex Legends」など、近年注目を集めるゲームジャンルのひとつが、複数人で同時にゲームをプレイして生き残りをかけて戦うバトルロイヤルゲームです。そんなバトルロイヤル要素を2D横スクロールアクションのスーパーマリオブラザーズに取り入れてしまったのが、「Mario Royale」です。

The Creator of “Mario Royale” Wants You to Play His Game Before It Gets Banned – VICE News
https://news.vice.com/en_us/article/kzmykz/the-creator-of-mario-royale-wants-you-to-play-his-game-before-it-gets-banned

「Mario Royale」はウェブブラウザ上から無料で遊べるバトルロイヤルゲームです。ゲームが始まるとプレイヤーは他の75人のマリオと一緒に各ステージを駆け抜けることが可能で、すべてのマリオが他のマリオを攻撃することができます。実際にプレイしてみたところ、まるでNew スーパーマリオブラザーズ Wiiの複数人同時プレイを、最大76人同時プレイまで拡張したかのようなハチャメチャ感が味わえます。複数のコースをクリアしてトップ3でお城までたどり着けば勝利となるそうですが、実際にプレイしてみたところ1つのコースをクリアするのすらかなり難しい感じ。

実際のプレイ画面は以下の通り。以下の画像をクリックすると約5秒のプレイムービーが見られます。


近年、任天堂はファンが「任天堂の著作物」を再配布する行為を厳しく取り締まっており、このあおりを受けて老舗ROMサイトがデータ配布を終了する事態にまで発展しています。

任天堂が海賊版ゲームを配布する有名サイトを訴える、損害賠償額は数億円規模か - GIGAZINE


それだけでなく、任天堂の著作物を利用して二次創作としてゲームを開発・配布することも厳しく取り締まっており、これまでに複数のファン主導のプロジェクトが公開と共に著作権侵害の申し立てを受けて閉鎖・削除を余儀なくされてきました。

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VICE NewsはMario Royaleも遅かれ早かれ同じような道筋をたどると考え、開発者のInfernoPlusさんに「なぜゲームを開発したのか」や「任天堂が申し立てをしてきた場合にはどうするか」などをインタビューしています。

InfernoPlusさんは、Mario Royaleのアイデアはテトリスでバトルロイヤルする「TETRIS 99」からインスピレーションを得たと話しています。Mario Royaleの開発には約3週間かかったと話しており、開発には1日16時間ほどの時間を費やしていたとのこと。Mario Royaleを開発した理由は自身のYouTubeチャンネルの再生数を増やすためだそうです。

InfernoPlusさんはゆくゆくはMario Royaleをオープンソース化することを目指しているそうですが、記事作成時点ではリバースエンジニアリングされて「自分のしていること」が明らかになるのが嫌なため、ソースコードを非公開としていると説明しています。


VICE NewsがInfernoPlusさんに対して「任天堂から(著作権侵害を通知する)手紙をもらうことを心配していますか?」と尋ねたところ、「それが起こると予想しています」としながらも、おそらく五分五分であると考えており、簡単にスキンを外すこともできると説明しています。なお、InfernoPlusさんはMario Royaleでお金稼ぎはしていないと説明しており、むしろサーバーをホスティングするために月額120ドル(約1万3000円)ほどの費用を支払っていると説明しています。

なお、InfernoPlusさんは自身のYouTubeチャンネル上でMario Royaleの開発過程などについて説明するムービーを公開しています。

I made Super Mario Bros into a Battle Royale - YouTube

しかし、このインタビューのあと、どうやらInfernoPlusさんは任天堂から配信の差し止めを求める通知を受けてしまったようです。

Creator Of Mario Royale Seemingly Receives C&D From Nintendo - Game Informer
https://www.gameinformer.com/2019/06/21/creator-of-mario-royale-seemingly-receives-cd-from-nintendo


海外ゲームメディアのGame Informerによると、2019年6月21日に突如Mario Royaleに記されていた開発者やアーティストのクレジットが突如変更され、ゲームのタイトルはMario Royaleから「Infringio Royale」に変更されてしまいました。ゲーム画面も色味が大きく変わっており、マリオを想起させないものに変更されたとのこと。

開発者のInfernoPlusさんは「Infringio RoyaleのV2.0.0アルファをアップしました。美しい見た目ではありませんが、うまくいけば訴えられることはありません」とツイートしており、任天堂からの差し止め通知を受けてゲームの見た目を変更したことは明らかです。


そんないつ終了するかわからないInfringio Royaleは以下からプレイ可能です。記事作成時点ではゲームのタイトルが「DMCA Royale」となっており、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)を用いて任天堂が差し止め通知を送ってきたことを皮肉るかのようなタイトルとなっています。

DMCA Royale
http://www.infernoplus.com/royale/#main

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https://gigazine.net/news/20190623-mario-royale-dmca/

2019-06-23 09:00:00Z
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